「健康行動科学士」研修事業の中止について(理事会報告)

 日本保健医療行動科学会認定「健康行動科学士」の資格研修は、平成14年3月より始まり、今年で10年目を迎えました。この節目の時期にあたり、「保健医療」「健康科学」「行動科学」に関する基本的な情報・知識・スキルが一様に充実してまいりました。その意味で、本研修制度がひととおりの社会的使命を果たしてきたと考えられます。今後、理論と実践が融合した“健康行動科学”の啓発や多様な職種間での専門的対話の機会提供などを、本学会活動を通じて促進することが期待されます。つまり、会員のみなさまの年次大会や支部活動への積極的参加、国際会議および公開シンポジウムなどについてコミット・提案などによって、会員のみなさまとともに本学会がさらに発展するよう期待されます。
 理事会で慎重な審議を長期にわたって重ねてきました。結論といたしまして、学会認定「健康行動科学士」研修事業について、社会的役割は実質的に終了していると判断し、2012年6月3日付 第9期第12回理事会の審議をもって、本事業の中止を決定いたしました。
 すでに資格を取得されています会員の方、途中まで研修を受講されてこられた皆様は、下記の手続きをしていただき、学会支部の研究会や年次大会の体験学習ワークショップなどの追加的な受講証および修学証明書を活かしご活躍いただきたいと思います。

1.すでに「健康行動科学士」を取得された方
 昇級制度がなくなり、「学会認定 健康行動科学士」という資格はそのままお使いいただけます。更新希望の手続きの詳細につきましては、学会事務局にお問い合わせください。理事会にて書類審査の上、会員であることを条件に、終身制を認めます。

2.単位未修得の方
 単位10単位以上を取得された方には、これまですでに取得いただいた単位のデポジットが考慮されます。今後は、資格認定という形ではなく、支部主催研究会(1単位)、学会主催(年次大会、国際会議、公開シンポジウムなど)のワークショップ(1単位)の受講証(自己申請により当該科目受講時に毎回発行)が発行されます。「研修等受講証」を受け取り、20単位相当の評価を満たすように研鑽し、理事会による書類審査をパスして、「健康行動科学士・修学証明書」を得るように努めてください。会員であることを条件に、終身制を認めます。なお、申請期間は2015年5月末日まで3ヶ年受付けます。

(理事会)

【日本保健医療行動科学会ニュースレター第78号(2012年7月15日発行)より転載】

※「健康行動科学士(取得された方)」及び「健康行動科学士・修学証明書(10単位以上取得され、所定の条件を満たされた方)」の終身制審査 の申請締切は2015年5月末日です。ご不明な点等がありましたら学会事務局にご連絡ください。

※問い合わせ先: 日本保健医療行動科学会 事務局